港区赤坂にはセンチュリオンホテルがいくつもある。
2008年5月21日にオープンした「センチュリオンホテルレジデンシャル赤坂」が赤坂のセンチュリオンホテルの1号店だ。
その後しばらくして、「センチュリオン ホテルグランド赤坂」が2013年10月31日にオープン。
2015年11月11日には、「センチュリオンホテル・レジデンシャル・キャビンタワー」がオープン。

2017年4月11には、「センチュリオンホテルグランド赤坂・ヴィンテージタワー」。
2017年10月には、「ザ・センチュリオン・クラシック赤坂」。
と次々とセンチュリオン系のホテルがオープン。
全部で5件となった。しかもすべてが三筋通り沿いだ。
赤坂の繁華街のど真ん中だが、価格帯はどのホテルもそれほど高くはない。
むしろ、センチュリオンホテル・レジデンシャルキャビンタワーなどは、赤坂で最安の宿泊施設なのではないか?
もくじ
オリーブスパとセンチュリオンホテル
2013年10月31日にオープンした「センチュリオン・ホテルグランド赤坂」内に「オリーブスパ赤坂店」があった。
しかし、約2年後2015年11月、センチュリオンホテル・ホテルグランド赤坂から移転し、三筋通り沿い赤坂駅よりの路面店となった。名前も変って「オリーブスパPANTHEON 赤坂店」となった。
2014年9月9日オープンの「センチュリオンホテル池袋」の中にも、「オリーブスパ池袋店があった。こちらも、2016年2月6日にホテルから出て、南池袋に新規オープンしている。
2014年2月22日にオープンした「センチュリオンホテル上野」の中にも、「オリーブスパ上野店」があった。こちらも2015年4月の中旬に閉店している。
「オリーブスパ御徒町店」が2017年3月にオープンしているが、上野店が閉店してから約2年後なので上野から御徒町へ移転とは言えないだろう。
オリーブスパ閉店と移転の謎
計3店舗のオリーブスパがセンチュリオンホテル内にあったのだが、1年から2年で移転、または閉店してしているのはなぜだろう?
2016年12月31日には「オリエンタルパサージュ赤坂店」が閉店している。
このお店はセンチュリオンホテルの経営会社、「株式会社 センチュリオンインターナショナル」同系列の会社が運営していた。
同社のウェブサイトでは、事業内容として、下記の5項目があげられている。
1.ホテル・旅館の経営
2.浴場及びサウナ風呂の経営
3.レストラン・喫茶店及びバーラウンジ等飲食店の経営
4.各種セレモニーの企画運営及びコンサルタント業務
5.観光物産品及び海産物・農産物の販売
「オリエンタルパサージュ」は首都圏に11店舗のパチンコ店を展開する株式会社ヤナガワが経営している。
同社のウェブサイトによると、事業内容はパチンコに関する業務の運営とある。
株式会社センチュリオンインターナショナルと株式会社ヤナガワの代表取締役は同じ人である。
インバウンド需要の高まりとカプセルホテル
赤坂の今の街並みをセンチュリオンホテルとオリーブスパという二つの視点から見てみた。
ホテルとスパがコラボするより、ホテルの中のスパを客室として改装し、部屋数を増やした方が、インバウンド需要の高まりに応えられると判断したのだろう。ホテルの宿泊客はそんなにホテル内の有料スパを利用しないはずだし、逆にスパと利用客がホテルに宿泊するケースも少ないはずだ。
赤坂にある5件のセンチュリオンホテルは、それぞれ客室タイプは異なるが、部屋数が多くなるように設計されている。また当然のごとく、英語、韓国語、中国語などの多国語に対応している。
ターゲットとなっているのは日本人ではなく外国人である。
センチュリオンレジデンシャルキャビンタワーなどは外国人宿泊客が大部分を占める。しかし、インバウンド需要が何らかの原因で将来減少した場合は営業形態の変更を余儀なくされる可能性はあるといえる。
ホテルの内装や外観もオリエンタルというか、東洋的なデザインが施されている。まさに、外国人仕様のホテルだ。
今の東京でパチンコ店や、スパなどのマッサージ店を増やすより、ホテルの部屋数を増やす方が理にかなっていると判断した結果なのだろう。
【追記】2020年4月に「センチュリオン レジデンシャル赤坂キャビンタワー」が「センチュリオンホテル レジデンシャル赤坂」の別館タワーとしてリニューアルオープンしている。これによりキャビン形態から客室29室のホテル形態として生まれ変ったため、カプセルホテルという営業形態はなくなった。
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