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葛飾区 亀有探訪:意外な発見、地元に隠れたビジネス旅館「ほてい屋」(閉館-2024年1月12日現地確認)

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葛飾区の亀有駅の周辺には宿泊施設がないと言われている。本当だろうか?確かにホテルと検索するとヒットしないかもしれない。では旅館というキーワードで検索してみるとどうだろうか?

実は立派なビジネス旅館があることがわかる。亀有駅の近くに宿泊施設があったのは意外だった。穴場と言えるかもしれない。

名前にはホテルという名前はつかない。ビジネス旅館である。名前からは和風のビジネスホテルを連想させられるが、いったいどんなホテルなのだろう。

早速行ってみた。

亀有駅南口を出るとすぐ亀有警察署 亀有駅南口交番の隣に両津勘吉の祭り姿像がある
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亀有駅近くにあるビジネス旅館ほてい屋

「ビジネス旅館ほてい屋」である。亀有駅の改札から350メートル、徒歩5分の距離にある。ちなみに亀有駅の改札は一つのみで、改札を出て右が南口、左側西口になる。駅の作りもとてもわかりやすい。南口のロータリーの駅から見て左の角にあるマクドナルドと東京三菱UFJ銀行の間にある商店街「ゆうゆろーど」を直進して200メートル進むと左手に亀有郵便局がある。そこまできたら、郵便局の隣の建物の角を左折する。50メートル進んだら左折して、20メートルで「ビジネス旅館ほてい屋」に到着である。

ビジネス旅館 ほてい屋

注意する点は、郵便局がこじんまりしているのであまり目立たないことである。うっかり通り過ぎてしまうこともあるかもしれない。
郵便局の先の曲がり角の右手に、亀有出身の漫画家、秋本治氏の『こちら葛飾区亀有公園前派出所』の「少年 両さん像」が立っているのだが、郵便局の前からだと建物の死角に入っているので見えない。

少年 両さん像

ゆうろーどの入り口から数えて5本目の曲がり角に来たら右を見る、するとそこには「少年 両さん像」がたっていたなら正解である。
「少年両さん像」は、全部で15体ある「両津勘吉像」のうちの1つである。少年時代の両さんだから他の「こち亀銅像」より背が低いので見落とさないようにしたい。

ビジネス旅館ほてい屋の施設について

ホテルの玄関には左側に石灯籠、右側には中国の伝説的な仏僧で、日本では七福神の一つとして知られる布袋(ほてい)様の石像が立っている。
旅館と言うだけあって入り口から和風な趣きである。

ほてい屋 玄関前のほてい様

部屋も全室和室、つまり畳の部屋のみである。
また、朝食、夕食とも、食事は提供していないので、外食するか持ち込んで食べるかどちらかになる。周辺にはお店はたくさんあるので困ることはない。
利用にあたって注意することは、まず予約である。ホームページはあるのだが、ウェブからの予約は受け付けておらず、電話での予約のみである。
また支払いは、現金のみなので、ここにも注意したい。

http://www.j-passage.com/hoteiya/(リンク切れ 記事最後のインターネットアーカイブ参照)

ホームページもあるので検索してみるとこのホテルはちゃんと出てくる。ただし、ホテルでは検索にヒットしないため、旅館で検索する必要がある。

また、台東区日本堤に「エコノミーホテル ほていや」というホテルがあるが、亀有のほてい屋とは別の施設である。ネットで電話番号や住所を検索するときは、「亀有、ほてい屋」のキーワードで検索するとよい。

ホテル周辺の歴史と環境

現在JR亀有駅を中心として街は発展を見せている。しかし、亀有駅が開業した1897年(明治30年)当時は、このホテルの120メートルほど南の都道467号(江北橋通り)線沿いが亀有の中心であった。そして、名称は亀有村であった。
ホテルの南の江北橋通りを東へ200メートル進み環状7号線(環七通り)を渡り、さらに250メートル進むと中川橋がある。
この橋は鉄道が開通する前は通行料金がかかる有料の橋だった。橋を渡ると、亀有よりも当時は栄えていた新宿(にいじゅく)に入り、国道6号線に合流する。
亀有駅は当初の計画としては、この新宿(にいじゅく)に駅を作る計画だった。ところが、中川橋は明治天皇の行幸のために地元の亀有村と新宿町の住人がお金を出し合って作ったものだった。新宿町に鉄道の駅が出来てしまうと、通行する人が減って通行料収入が減ってしまう。という地元の反対意見があり、現在の亀有駅の位置に変更されたという経緯がある。
亀有駅の西800メートル付近で北側に線路がカーブしているのは駅の位置の変更が関係している。
中川橋が出来る前は、船で中川を渡っており、新宿の渡しと呼ばれた。そして橋が完成すると通行料金をとる橋ということで、賃取り橋と呼ばれたりもした。

「ビジネスホテルほていや」は営業しているのか?

相次ぐホテルの休業や閉店。「ほていや」は営業しているのか?

グーグルストリートビューで確認すると、2018年にはあった「ほていや」看板が2019年にはなくなっていることに気付く。

2018年5月のほていやストリートビュー
2019年3月のほていやストリートビュー

Googleの口コミを見ると一件だけ口コミがあった。以下のようなものである。

いつの投稿かはわからないが、本当であってほしいと思い楽天トラベルを調べてみた。楽天トラベルには「エコノミーホテルほていや」しか掲載がない。Googleには以下のリンクのみである。

ビジネス旅館ほていや · 〒125-0061 東京都葛飾区亀有3丁目34−11
ホテル

果たして休業中なのか、それとも閉店しているのか、電話して確認するか、現地へ行って確認するしか方法はなさそうである。


【追記】2024年1月12日に現地確認に行ったので、写真を掲載しておく。

2024年1月12日 「ビジネス旅館ほてい屋」亀有 外観は変わらないが看板は無い
玄関に置かれた布袋(ほてい)様の石像も変化なし
2023年ん「ビジネス旅館ほてい屋」の玄関 営業しているとは思えない

2024年1月12日の現地調査の結果、玄関の様子からは、営業しているとは考えづらい状況である。

ビジネス旅館ほてい屋をインターネットアーカイブから調査

リンク切れのサイトをINTERNET ARCHIVEで検索

インターネットアーカイブによると、2022年12月4日に「http://www.j-passage.com/hoteiya/」はアーカイブが保存されており、その時点ですでにビジネス旅館ほてい屋は多目的レンタルスペースの「スペース かめあり」になったとある。現在「スペース かめあり」も存在しないようだが、これで、少なくとも2022年12月時点で「ビジネス旅館ほてい屋」は無くなっていたことになる。

それ以前のアーカイブも保存されているが、最新が2015年6月8日である。

在りし日の「ビジネス旅館ほてい屋」のホームページ

2000‐2015 Hoteiya. All rights reservedとフッターに書かれているので、2000年あるいはそれ以前から営業しており、2015年から2022年の間に廃業したとみられる。その後の「スペースかめあり」の情報はアーカイブにも出てこない。「ビジネス旅館ほてい屋」に比べ「スペースかめあり」はあまりにも短い営業期間だったからだろう。

宿泊施設
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