ブラウンのシェーバー、長く使っているけど――
「オイルって本当に必要なのだろうか?」と思ったことはないだろうか。

自分はというと、5年近く一度も使ったことがなかった。
説明書にも特に書かれていないし、普通に剃れていたからだ。
ところが最近、TikTokやX(旧Twitter)で
「オイルを塗ると音が静かになる」とか「剃り味が戻る」といった話をよく見かけるようになってきた。
え、そんなに違うのか?本当に?
気になってしまい、ついに自分でもオイルを購入して、試してみることにした。
この記事では、長年オイルなしで使ってきたシェーバーに、初めてオイルを塗ってみたらどうなったのか?
音・剃り心地・肌の変化を中心に、実際に使ってみた体験を紹介していこうと思う。
もくじ
なぜ今までオイルを使わなかったのか?
ブラウンのシェーバーにはもう何年もお世話になっている。使っているモデルは特別高価なものではないけれど、自分にとっては必要十分だったし、とくに不満もなかった。
だからこそ、正直言うと「オイルを塗る」という発想自体がなかった。
購入時に付属していたのは、ブラシと簡単な説明書だけ。そこには「使用後は水洗いか、専用の洗浄液を使ってください」とは書かれていたが、オイルについての記述はなかった。だから当然、「なくてもいいものなんだろう」と思い込んでいた。
市販のオイルが存在することは知っていた。Amazonで「シェーバー オイル」と検索すれば、純正品も含めていくつか出てくる。ただ、オイルを使うことで「何がどう良くなるのか」がよくわからなかった。
なんとなく、「気にする人はやってるけど、別に必要ってわけでもない」――そんな位置づけだった。
それに、正直ちょっと面倒そうでもあった。
使い終わったあと、ただでさえ刃の掃除や水洗いがあるのに、さらにオイルを塗るなんて手間が増える。もし効果があるとしても、それが本当に実感できるのか?と疑っていた。
そんな中、SNSでたまたま見かけた「オイルを塗ると音が静かになる」という投稿が、自分の中でちょっとしたひっかかりになった。
音が静かになる?本当に?
毎朝「ギュイィィィィィィン」と唸りを上げているシェーバーが、そんなに変わるものなのか?
半信半疑だったが、同時にちょっと試してみたくもなってきた――そんなきっかけが、今回の実験につながっている。
ブラウン公式や販売サイトの説明を調べてみた
「オイルって、ほんとうに必要なのか?」
そう思って、まずは公式の見解を調べてみることにした。
自分が使っているのはブラウンのシリーズ5。ブラウンの公式サイトにアクセスして、メンテナンスに関するページを確認してみると、そこにはこんな一文があった:
「洗浄後や水洗い後には、乾燥させたのちに刃に1〜2滴の軽い機械油を注すことを推奨します」
……あれ、しっかり書かれていた。
今まで「公式は特に言ってない」と思い込んでいたのは完全な勘違いだった。
たしかに取扱説明書には目立たない場所に小さく書かれているだけで、目に入りづらかったのかもしれない。あるいは、最初から読む気がなかったのかも。
ちなみに、この“機械油”というのは、いわゆるシェーバーオイルのことだ。
Amazonなどで売られているブラウン純正の「洗浄液(アルコールベース)」とは別物で、洗浄とはまた別に“潤滑”を目的としたアイテムということになる。
さらに、ブラウン以外のシェーバーでも似たような説明があった。
例えばパナソニックのラムダッシュシリーズでも「刃の滑りを良くするために、オイルを使用してください」と公式に記載されている。
要するに――
- オイルは必要ないわけではなく
- **使うことで刃の摩耗を防ぎ、性能を長持ちさせるための“メンテナンス用品”**という位置づけ
ということらしい。
Amazonのレビュー欄を見ても、「音が静かになった」「剃り味が新品の頃に戻った」といったコメントが多く見られた。一方で「効果がよくわからない」「面倒で続かない」という声もある。
このあたりは、おそらく元のシェーバーの状態や、使用頻度によって違いが出るのだろう。
では、自分のシェーバーではどうなるのか?
次はいよいよ、オイルを実際に塗って使ってみたときのレポートに移る。
オイルを実際に使ってみた|音・剃り心地・肌感の変化は?
というわけで、ようやくシェーバーオイルを実際に使ってみる時がきた。
使うのは、Amazonで購入した「ブラウン純正メンテナンスオイル」。透明なプラボトルに入っていて、先端は点眼薬のように細くなっている。
◆ 1. まずは「使用前」の状態を記録
5年近く使っているとはいえ、これまでも定期的に水洗いと軽いブラッシングはしていたので、見た目はそこまで汚れていない。刃も欠けていないし、普通に使える。
ただ――
- 起動時の音が大きめ(ウィーンというより、ギュイィィン…という低音)
- 剃るときの肌への引っかかりが少し気になる
- 朝剃ると、夕方には若干ヒリヒリすることがある
こうした状態が、オイルを塗ったあとでどれくらい変わるのかを見ていく。
◆ 2. オイルの塗布方法とタイミング
オイルは、使用後の乾いた状態で塗るのが正解らしい。
以下の手順でやってみた:
- 使用後、水洗い+拭き取り
- シェーバーを乾燥させる(10分ほど放置)
- 内刃と外刃の接触部に、1〜2滴垂らす
- 電源を入れて10秒ほど空回し(オイルをなじませる)
実際にオイルを垂らすと、少しだけ粘度のある透明な液体が刃に広がっていく。
垂らした瞬間は「これで本当に変わるのか…?」という半信半疑な気持ちだった。
◆ 3. 使用後の変化:明らかに「音」が違う!
翌朝、いつも通りシェーバーを手に取り、電源をオン。
「……あれ、音が小さい?」
いつもより静かで、振動もなんとなく滑らか。
音の高さが1段階上がったような感覚で、「ギュイィィィン」から「ウィーン」に戻った感じ。
これはかなり意外だった。音に関しては、正直もっと気のせい程度かと思っていたが、はっきり違いがわかる。
◆ 4. 剃り心地と肌への感触も微妙に変化
実際に剃ってみると…
- 刃の動きが滑らかで、引っかかりが少ない
- 肌に吸い付くような感触が出てきた
- これまでは剃ったあとに若干の“引きつれ感”があったが、それがほぼ消えた
ただ、ものすごく「剃れ味が向上した!」というほど劇的ではない。
あくまで**“あ、ちょっと快適になったかも”という感覚**。
それでも、「音+肌感」の2点で明確な違いが出たのは事実だ。
◆ 5. 見た目ではわからないが、体感はあり
刃の動き自体は肉眼で見ても変化はない。
しかし、振動の伝わり方、肌に当てたときのスムーズさ、音のトーンなど、使っている本人にしかわからないレベルの快適さが確かに存在していた。
これは、1回だけで「おお、違う!」と思える人と、「ん?変わった?」と感じる人に分かれると思う。
数日間オイルを使い続けてわかったこと
初めてオイルを使ったときの、「音が静かになった」「剃り心地がなめらかになった」という変化は意外と印象的だった。
しかし、問題はそれが一時的なものなのか、継続するものなのかという点だ。
ということで、そこから3日間、毎朝オイルを使い続けてみた。
◆ 1. 音の静かさは、意外と“持続する”
まず感じたのは、音の静かさがそのままキープされていたこと。
使うたびに「ギュイィィィン」から「ウィーン」に戻ったまま、騒音っぽさがなくなっている。
これは明らかにオイルの効果だろう。おそらく、内部の刃の動きが潤滑されて振動が減っているのだと思う。
逆に、1日だけオイルを塗らずに使ってみた日は、わずかに「ザラつき感」が戻ってきたように感じた。
つまり、1回では終わらず、継続することで安定感が出るということがわかってきた。
◆ 2. 肌への優しさも、ジワジワ効いてくる
初回で感じた「肌が引きつれない」感覚は、日を追うごとにより明確になってきた。
特に自分の場合、朝剃ったあとの**“夕方ヒリヒリ現象”がかなり軽減**された。
皮膚がカサつかないし、化粧水をつけたときのピリピリ感も減った気がする。
オイルが直接肌に触れているわけではないが、刃の滑りが良くなることで摩擦が減っているのだと思う。
◆ 3. 面倒さとのバランスはどうか?
ここは正直に言うと――
多少めんどうではある。
使ったあとに刃を拭いて、乾燥させて、1〜2滴垂らして空回しして…
このルーティンが、朝のバタバタした時間帯にはちょっと重たいと感じる日もあった。
でも、慣れてくるとそこまで負担ではない。
むしろ、音が静かになって肌トラブルも減るなら、「このひと手間はあり」と思えるようになった。
◆ 4. 刃の寿命が延びるなら、コスパも悪くない?
これまでは替え刃が「剃れにくくなったら買い替える」ものだったけど、オイルで負担を軽減できるなら、結果的に長持ちさせられる可能性がある。
1本のオイルで何十回も使えると考えると、コストパフォーマンスも悪くない。
「高いオイル=高性能」というよりも、純正であれば十分という印象だった。
結論として、毎日でなくても2〜3日に一度オイルを差すだけで、十分に違いが出る。
これだけでも、使う意味はあると感じた。
結論:オイルは“必要”というより“使えば快適”だった
実際に使ってみてわかったのは、
シェーバーオイルは「必須アイテム」ではないけど、使うと確実に快適になるということだった。
◆ オイルを使って得られた3つのメリット
- 動作音が静かになった
→ 朝のストレスが減ったし、機械にかかる負荷も軽くなった気がする。 - 剃り心地がなめらかになった
→ 肌への引っかかりが減って、スムーズに剃れるように。 - 肌トラブルが減った
→ 剃った後のヒリヒリ感が軽減され、化粧水もしみなくなった。
◆ 使わなくても壊れはしない、でも…
5年間オイルなしで使ってこれたのも事実だし、
「使わない=ダメ」というわけではない。説明書でも強調はされていない。
でも、今回の体験を通して思ったのは――
“使わなくてもいいけど、使った方が断然いい”というポジション。
とくに、
- 朝の時間を快適に過ごしたい
- 肌が弱くてトラブルが起きやすい
- 刃を少しでも長持ちさせたい
という人には、オイルの恩恵は大きいと思う。
◆ これから自分はどうするか?
毎日使うのは正直ちょっと面倒。
でも「肌の調子が悪い日」や「音が気になってきたとき」には、オイルを使うようにしようと思う。
たとえば――
- 使用後、週に2〜3回だけオイルを差す
- 週末のメンテ日にまとめて洗浄+オイル処理
くらいのペースでも十分効果はありそうだ。
◆ おまけ:オイル以外のメンテナンスも見直したい
今回のオイル体験で、“手入れの大切さ”を少し思い出した。
替え刃の交換時期や、洗浄液の有無などもあらためてチェックしてみようと思う。
また今後、以下のような記事も書く予定:
- 「シェーバー替え刃って本当に2年で替えるべき?」
- 「洗浄液って使うべき?水洗いだけじゃダメ?」
- 「オイルって互換品でも大丈夫?」
気になっていたけど放置していた部分を、順番に試してみたい。
というわけで、この記事が「オイルってどうなの?」と気になっていた人の参考になれば嬉しい。
“ちょっとしたひと手間”が、思った以上に快適さにつながる――そんな体験だった。
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