日本橋室町BAY HOTELは、株式会社シー・ヴイ・エス・ベイエリアが運営するユニット型スマートホテルだ。
2017年8月時点で同社のBAY HOTELは東京都と千葉県に合計8施設ある。
6施設が東京ベイエリアにあるユニット型スマートホテルである。
2施設は千葉県にあるが、ユニット型スマートホテルではなく、ビジネスホテルだ。同社のホテル事業の第一弾となる2009年11月に開業したCVS・BAY HOTEL、及び2015年12月に開業のCVS・BAY HOTEL新館である。
株式会社シー・ヴイ・エス・ベイエリアは1981年に始めたコンビニエンスストア加盟店運営からスタートしている。
2012年1月にローソンとフランチャイズチェーン（FC）契約し、現在では千葉、東京、神奈川のベイエリアで100店舗以上のコンビニエンスストアを直営で運営している。
直営だからこそ可能な独自のお弁当や、クリーニング取次サービス、宝くじの販売などを行ったりしている。
長年のコンビニ運営で培った独自のセンスがホテル運営にも生かされている。
もくじ
日本橋室町BAY HOTELへのアクセス
東京メトロ銀座線、および半蔵門線の三越前からのアクセスが最短である。出口はA6だが、COREDO室町1の北西側に出口がある。
外から見るとCOREDO室町1の建物内から出てくるような形になるが、店内を通過することはない。
またここは中央通りに面していないので、出口A6から地上にでたらまず右折すると覚えておけば良い。
A6出口からホテルの玄関までの距離は120メートルで、道路を二本横断すると右手にBAY HOTELの看板が見えてくる。ただし、看板の記載はカタカナで「ベイホテル」と縦書きで記載されているので注意。
その他の駅からのアクセスも可能だが、公式ウェブサイトに書かれているアクセス方法には駅の出口番号が記載されているのでとてもわかりやすい。
日本橋室町BAY HOTELの特長
入り口には暖簾がかかっており、江戸情趣を醸し出している。単なるビジネスホテルの外観とは大きく異なっており、とくに外国人観光客は日本的な情緒を感じるのではないだろうか。
暖簾自体は平安時代末期から日除けとして存在していた。しかし、そこに屋号などの文字を入れることはなかった。暖簾に文字を入れるようになったのは江戸時代からである。ホテルの近隣の三越百貨店の前身である越後屋も、屋号入りの暖簾を江戸時代にかかげている。
外国人観光客が多く宿泊しており、フロントスタッフも問い合わせに英語で対応している。
このホテルの予約サイトにも英語のクチコミが書かれているが、それに対しきちんと正確な英語で丁寧に返答しているのも素晴らしい。
チェックイン時にもらう館内利用ガイドも日本語と英語で表記されている。
フロアは男性用と女性用で分けられており、リストバンドキーで各フロアのロックを解除し各フロアに入るシステムなのでセキュリティはしっかりしている。
1F、B1Fは男女共用ラウンジとなっている。1Fラウンジでは簡単な朝食の無料サービスを提供している。
Wi-Fiは各フロアで利用できるが、ラウンジスペースでパソコンを使って作業をしたり、インターネットを閲覧しているお客さんも多い。3F、4Fの女性専用フロアには女性専用ラウンジがある。
ロッカーは各フロアに設置されている。シャワールームも各フロアに設置されているが、シャワーのみで風呂やサウナの設備はない。
必要なもののみを提供するという運営会社のコンセプトなのだろう。海外のお客さんはシャワーを浴びるが、風呂に入る習慣はないことが多いからだ。シャワーユニットにはそれぞれ個別に更衣室が付属している
ホテルアメニティはナイトウェア、バスタオル、フェイスタオル、歯ブラシ、ヘアブラシ、ヒゲソリといった基本的なものは一通り揃っているが、シャワーの際に使用するボディタオルも提供されるのはありがたい。
なおドライヤーは設置されているだが、シャワールームの更衣室ではなく洗面所に設置されている。
各ユニットには電源コンセントだけでなく、USBコンセントが付いているのも便利である。このあたりにもコンビニを運営している会社のセンスが生かされている。
宿泊料金
宿泊料金は日によって異なるが、14日前まで早期予約の早割14を利用すると、土曜日以外はテレビ無しユニットが3,000円(男性専用)である。女性専用ユニットは3,500円。土曜日は男性専用ユニットテレビ無しはプラス1,000円で4,000円で、女性専用ユニットテレビ無しもプラス1,000円で4,500円である。
日本橋室町BAY HOTELの周辺環境と歴史
周辺は江戸時代から栄えた繁華街であり、創業100年を越える老舗が多く存在する。一方でビジネス街でもあるので、周辺のコーヒーショップなどはビジネスマンで朝から大変に混雑する。
室町という名前は京都の室町に由来すると言われているが、日本橋室町は江戸幕府の開府以降に開発され栄えたので、それ以前に京都で栄えていた室町の名前をつけられたと考えられる。
近隣の商業施設にCOREDO室町1(2010年10月開業)があるが、COREDOとはCORE(中核)とEDO(江戸)を組み合わせたものである。
また東京湾岸エリアはBAY AREA(ベイエリア)と呼ばれているが、日本のロックバンドTHE ALFEEが1986年8月3日に港区台場の特設ステージで「1986.8.3 SWEAT&TEARS TOKYO-BAY AREA」と銘打ってコンサートを行なったことに由来する。
もともと英語で「the Bay Area 」と言うと米国のSan Francisco Bay Area(サンフランシスコ湾岸地区)を指す。
【追記】日本橋室町BAYHOTELは2020年4月8日より休業、いったん再開後の2020年10月より再度休業となった後、2022年3月1日に「正式閉店」となった。
bayhotel公式ホームページでは休館のお知らせのみ掲載されている。
Google Street Viewでは2022年9月の映像が最新の画像として確認でき、ベイホテルの看板もあるが、営業はしているような雰囲気ではない。閉店というか、完全閉館したのだ。
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