フィリップスのシェーバーの替刃は多くの機種と互換性がある点が気に入っている。
モバイルシェーバーでシリーズシェーバーの替刃を利用することもできる。
モバイルシェーバーの替刃はCloseCut方式だけど、シリーズシェーバーの替刃はLift and Cut方式だ。
替刃を購入しようとすると、選択肢はLIFT AND CUTしかなく、CLOSE CUTの替刃は販売されていないということでもあるが、刃の寿命は2年だ。
モバイルシェーバー自体を買い換えるのも、価格の面からはいいのかもしれないが、LIFT AND CUT式のヘッドをモバイルシェーバーに取り付けて使うのもいい。
外刃が捉えたヒゲを弾力のある薄い刃で少し引っ張りあげてから、頑丈な刃で根元からカットする。
替刃の価格がモバイルシェーバーHQ208やHQ208に比べると高いので、購入をためらいがちだ。
でも、替刃HQ56をと交換すると一味違うシェービング感覚を体験できる。
HQ208、HQ209のLift and Cutシェービングベッドという、アップグレードされたオリジナルモバイルシェーバーとなるのだ。
フィリップの替刃HQ56Lift and CutはCloseCutとどう違う?
2種類の内刃を並べてみると違いがよくわかる
パッと見ると似ている。ブレードはCloseCutと同じ15枚である。ただ、よく見るとLift and CutはCloseCutのブレードをベースにして薄いスプリングの効いた長い刃が15枚のメインブレードの先についている。
先というのは、回転方向側、つまり、左側のこと。
クローズカットの刃をベースに、リフティングブレードとも言えるスプリングの効いた長くて細くブレード板を下からマウントした形状だ。
外刃は指の爪で軽く押してもしならないが、ダブルカッターのペアのリフティングブレードは簡単にしなる。
これにより、ヒゲがペアのブレードに引っかかり少し引っ張られる。
実際にはこの写真のようにヒゲ挟まるというのではなく、このダブルカッターは、皮膚の表面下に埋まっているヒゲを1枚目の刃でひっかけ表面上に少し引っ張って持ち上げて曲げて、つまりリフトして根元をカットするので、クローズカットよりも深剃が出来る仕組みになっている。
替刃HQ56の外刃の形状は?
HQ56の網刃(外刃)には、「LIFT AND CUT」と印字されている。フィリップスのモバイルシェーバーPQ208およびPQ209の外刃には「CLOSECUT」の文字が印字されている。
内刃のように、外刃にも構造上の違いがあるのだろうか?
外刃を外側から見る限り形状に差はないようにみえる。では内側から見るとどうだろうか?
この写真で見る限り、両者に差は見られない。あくまで外観上の差だが、実際にCLOSECUTの外刃にLITT AND CUTの内刃を入れても使用することはできた。
だが、これはお勧めできない。なぜなら、内刃と外刃の相性があるからだ。フィリップス刃は自動研磨式を採用しているために、シェービングの際の微妙な左右のヘッドの圧のかかり方の違いによって、内刃の研磨のされ方が左右で異なってくる。
これは、外刃にも同じことが言える。だから同じCLOSECUTの外刃と内刃の組み合わせは変えてはならない。
LIFT AND CUTでも同じである。
もしクリーニングなどの際にもともとの組み合わせがわからなくなり、逆に組み合わせてしまうと、外刃と内刃が馴染むまでに時間を要するので注意。
これをやってしまうと刃の寿命も縮めてしまう。
HQ56はフィリップスの上位モデルで採用されている高価な替刃で、モバイルシェーバーHQ208やHQ209本体以上の価格である。
出来るだけ長持ちさせるように使いたい。
なおHQ56公式サイトは以下のアドレスにある。
また日本語でダブルカッターは英語ではDual-blade systemとなる。
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