ピョンチャンオリンピックが2月9日から始まった。2月25日の閉会式まで、102種目が行われる。
自分はチケットを入手し、宿泊施設から交通機関の予約まですべて自分で行った。
オリンピック開催期間中でなければ一ヶ月前、あるいは、1週間前でも間に合う。
しかし、オリンピックでは、そうはいかない。
2年後には東京、4年後には北京でオリンピックが開催されるが、観戦を予定しているなら準備は1年前から始めなければならない。
まずチケットの抽選申込の締切は1年前の2017年2月末である。
オリンピック観戦チケット申込の結果、当選した場合、当選と同時にクレジットカード決済が行われるため、申込をして当選した後で購入を決めたり、キャンセルすることはできない。
申込締切の1ヶ月後に当選結果がメールで届く。
さらに1ヶ月後の4月に予約確認書が郵送にて自宅に届く。
そしてオリンピック開催の約2ヶ月前の2017年12月に観戦チケットが自宅に届く。
このようにオリンピック観戦チケットの入手プロセスは時間がかかる。東京オリンピックや北京オリンピックの観戦を予定している人はこの点にも注意する必要がありそうだ。
チケットの入手と同時に考えないといけないのは宿泊施設だ。
もくじ
オリンピック開催期間中のホテルは通常期の3倍から5倍!
オリンピック開催期間中のホテルや旅館などの宿泊施設の料金は高額である。通常の3倍から5倍になる。したがって、できる限り安く会場近くに宿をとるには、やはり1年前からの準備が必要となる。
準備は現地に実際に視察に行くことから始まる。インターネット予約が可能なホテルやペンション、旅館は多い。しかしインターネット予約ができない宿泊施設に意外にいい施設があったりする。このような情報は現地でなければ得られない。そこでオリンピック開催の1年前にお気に入りのホテルを現地で探しておく。そしてホテルのマネージャーなどとコンタクトを取っておけば、オリンピック開催中の宿泊料金が決まり次第、連絡をもらえる。
自分が予約したのは「デカルリョンホテル」(韓国語では대관령호텔)(英語表記だとdaeguanryounghotel)なのだが、ウェブサイトもある(http://daeguanryounghotel.co.kr)ようだが、サイトがメンテナンス中のようで現在閲覧ができない。
こんなときには「web archives」が便利である。
Web archivesにアクセスして、URLを入力するとサイトのアーカイブヒストリーが表示される。デカルリョンホテルの最新のアーカイブは2017年9月12日となっている。
トリップアドバイザーにもわずかながらデカルリョンホテルの情報はある。
ただし、トリップアドバイザーには2件のレビューが掲載されているのみだ。このサイトを通して予約はできない。
韓国語のレビューがメインだが、英語のレビューも1件載っている。そのレビューは「このホテルと連絡を取ろうとしたが、英語を話せる人がホテルに居ないので、Google翻訳を使ってメールでコンタクトを取るためメールアドレスが知りたい」というものだ。
韓国語がわからないとこのホテルを予約したり、泊まったりするのは難しいようだ。
韓国語で連絡を取るならカカオトークが一番便利
2017年にデカルリョンホテル(데관령혿텔/daeguanryounghotel)に泊まったときは、予約はしなかった。
オンドル部屋が一泊6万ウォンで泊まれた。
チェックアウトするとき、来年のオリンピック開催期間中の予約についてホテルマネージャーに聞いたところ、現時点で宿泊料金は決まっていないとのことだった。だから予約はその時点ではできなかった。ではいつ決まるのか?と聞いたらマネージャーの名刺をもらうことができた。
デカルリョンホテル(데관령혿텔/daeguanryounghotel)のマネージャーによると、ホテルのフロントに電話しても正確な情報は得られないから、自分に直接電話で問い合わせてくれれば料金が決まり次第お知らせするとのことだった。
外国語、しかも韓国語で電話をするのは、少し難しい。加えて予約関係の連絡は記録を残す意味からも、文書でのやり取りが望ましい。名刺には携帯電話の番号も載っていたので、スマホのアドレス帳に登録してみると、マネージャーのカカオトークのアカウントが自動で登録された。
韓国ではカカオトークの利用者は多い。日本ではLINEの利用者が多いが韓国ではカカオトーク利用者が圧倒的に多い。早速デカルリョンホテル(데관령혿텔/daeguanryounghotel)のマネージャーにカカオトークでメッセージを送ったらすぐに返事が来た。
返事は韓国語だったが、Google翻訳を使って円滑にコミュニュケーションを取ることができた。
何度かカカオトークでやり取りし、2017年に12月に、来年の始めに料金が決まりますとの連絡を受けた。
2018年1月に連絡したところ、料金と予約方法を教えてくれた。料金は2017年2月よりアップしていたが、2倍ほどだったので、他のホテルと比較すれば安い。東京の平均的なビジネスホテルと同じぐらいの料金である。
しかし予約のデポジットにクレジットカードは使えなかった。韓国の銀行口座に予約金を振り込むことで予約成立となる。海外送金しなければならない。
韓国の旅館やホテルには安いところも多いが、クレジットカードで予約ができない場合も多い。その場合は海外送金となるが、慣れていないと難しく感じるものである。
韓国への送金には「EXPARO」を利用した
ネットバンクを利用した海外送金も可能だが、自分が利用したのは送金専門の業者である。名前は「EXPARO」
アカウント登録にはマイナンバーカードや運転免許証などが必要になるが、写真で登録できる。
登録後、審査が完了すると本人確認書類が簡易書留で発送されてくる。書類に記載されているIDをwebで入力すれば送金可能となる。
アカウント登録から、審査、簡易書留郵便の受領、そして送金完了まで要した時間は1日だった。アカウント登録当日に審査完了し、簡易書留郵便の発送まで行われて、翌日には簡易書留郵便を受領し、送金手続きを完了できた。
審査が開始が15:00、審査完了、簡易書留の発送が18:00。簡易書留受領が翌日の午前11:00。送金手続完了が12:00だった。
送金手続き完了後、カカオトークでホテルマネージャーに連絡をすると、入金を確認したとの返事がもらえた。
アカウントさえ持っていれば「EXPARO」で送金するのは、国内の銀行へ振り込むのと大差はない。手数料(支払銀行手数料込)がかかる(今回は振込料金の3%)ことと、送金前にEXPAROへの入金手続きをする必要がある点が異なるだけである。
ピョンチャン オリンピックはすでに始まっており、日本人選手もメダルを獲得している。一方で強風により、 アルペンスキーの日程変更も生じている。
オリンピック開催前の1年間で現地の様子も変わったようだし、仁川空港からは鉄道でダイレクトにピョンチャンにアクセスできるようになった。KTXだが、オリンピック開催地のピョンチャン(平昌)のジンブ(珍富)まで特室(日本の鉄道ではグリーン車)をネット予約したが、日本円で6,000円だった。日本の新幹線のグリーン車に比べるとかなり安く感じる。
航空券に関しては、オリンピック開催期間中だからと言って3倍になったり、5倍になったりはしていなかった。平年並みの航空運賃だった。
後日、現地でのレポートもここに書く予定だ。
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