もくじ
便座の故障サイン:
トイレに座ったら、「バキッ、ミシッ」異様な音が、何だ?便器が割れたのかと思ってみてみると、便座が割れていた。
便座カバーが被さっていたため、折れたU字形便座はそのまま使用できたのだが、便座カバーを外すと上記の写真の通りだった。おそらくプラスティックが劣化してひび割れが生じていたのだろうが、便座カバーで気づかなかったのだ。完全に折れてから便座の破損に気付いた。
修理オプションの概要:
これは便座の交換しかない。業者に電話するか、それともサイズの合った便座をアマゾンで買って交換するか?水回りならテクニック的にも難易度が高く業者だろうが、便座なら交換すればすむだけだ。早速アマゾンで便座を検索する。あった!これだ。サイズが描かれた図面まで載っている。これならぴったりはまる。
しかし、配送が翌日ではないし、金額も約5000円。選択肢はこれで3個になった。
1.DIY,つまり自分で割れた便座を直す。
2.Amazonで注文して交換。
3.業者に電話
安さと、速さと、技術的な難易度を考えると、DIYが最有力候補となった。
DIYにはまず100均へ行き、店内を歩きながら考えることから始まる
まず、すぐに思いつくのは瞬間接着剤だ。基本的に接着剤には液状タイプをゼリー状の2種類がある。専門的には下記の接着剤で最も有名なメーカーの内の一つのアロンアルファのサイトが参考になるが、「その違いをひとことで言うと「粘度」です。 そして、粘度の違いによって、硬化時間や使い勝手に違いがあります」とある。今回の割れ方を見ると整合性があり、細かな調整は必要ないように見えたので、あらかじめ接着剤を塗布した後の作業を趣味レーションしておくことで、良好な結果が得られる。ゼリー状の接着剤だと接着面からあふれ出た接着剤が便座の表面に流れ出して、便座を接着剤で汚してしまう恐れがあるので、液状のものを購入した。
これで二つに割れた便座を頑丈に貼り付ければ、作業完了だろうか?いや、そんなはずはない、便座が割れた原因は便座に座った圧力が便座と便器の間の隙間にかかったからだ。ならば、接着しても、便座と便器の間にすき間があれば、便座に座った圧力で再び割れてしまう可能性は高い。
どうすればいいのか?歩き回って考えて見つけたのが、以下の耐震マットである。何のために使うのか?後で書くことにする。
とりあえず、便座カバーも100均で売っていたので、新調するとことにして買って帰った。前開き形、つまりU字形のものを選んだが特にサイズはフリーのようだ、きっと伸縮性にすぐれたものに違いない。
便座修理のために100均で買った素材は合計500円。これで直せればDIYは成功
必要な材料:
100均のダイソーで買ったものは、瞬間接着剤、接着剤はがし液、耐震マット×2、便座カバーで、合計550円(税込み)だった。これで直せればAmazonの十分の一の価格で直せることになる。
DIY修理プロセス:
耐震マットを買った理由は、上から圧がかかる便座を下から支えて補強するためである。便座と、便器の間の隙間を耐震マットで埋めることで、接着部分に上から圧がかかるのを軽減するためである。写真で見ると簡単なので、接着した後で写真を載せる。
瞬間接着剤の強度はかなり強く、これだけで、後は便座カバーをかけて作業完了としたいところだ。
しかし、問題点は接着した部分が、便座に座ったときに再び割れてしまう恐れがある。接着した部分はやはり強度的には弱く、何度か座っていると、突然「バリッ」と音を出して元の状態に戻ってしまうことだけは避けたい。
補強の詳細:
接着剤による補強をさらにサポートする補強が必要だ。
耐震マットの厚さは5ミリなのだが、一枚では便器と便座の隙間を埋めることはできない。
横から覗いてみると二枚耐震マットを重ねてもまだ便器と便座の間にすき間がある。もう一枚追加が必要だ。
この写真のように、5ミリの耐震マットを3枚と中央部の凹んだ部分に小さく切った耐震マットを張り付けたところ、ちょうどよい厚みになった。ただし、耐震マットは粘着性があるため、便座直接接触させてしまうと便座が便器に貼りついてしまう恐れがあるので、その対策として、フロア補修用マットを小さく切ったものを挟んでみた。横から見たのは下の写真で、ぴったり便座に接触している。これなら、便座に座ったときにかかる上からの圧力を耐震マットが吸収するため、瞬間接着剤で貼り付けた部分も折れにくくなる。
これで、補修作業自体は完了だ。あとは見栄えをよくするために、100均のダイソーで買った便座カバーをかければ完成
接着して、耐震マットで裏から補強した便座にカバーをかけて座って確認
修理後の確認とフィニッシュ:
100均で買った便座カバーを便座にかけて、座ってみて問題がないことを確認する最終作業がある。
便座カバーというものはAmazonで今まで購入していた。しかし今回100均のダイソーで買ってみて、十分使えることを確認できた。でも、Amazonで買うほうが選択肢は広がる。
便座カバーにサイズはない。つまりフリーサイズなのだが、便座のタイプがO形とU形があるので、そこさえ間違えないように注意したい。便座カバーをかけたら、今度は便座を閉めて座れるようにしてみる。
便座を便器に下して、座れるようにしてから、横から再度確認する、ぴったりと接着部分の下の部分が耐震マットを通じて便器に接触していればOKだ。
便座と便器が圧力の吸収性にすぐれた耐震マットが挟まることで、上からの圧力を吸収するので、接着した部分は弱くはなっているが、下から補強材として耐震マットを挟んでいるため座ってもまったく折れそうな気配はなかった。表から見れば、修理したこともわからない状態である。
結果的にDIYという手法をとったことは正解だった。
まずz、費用が安かった(Amazonで便座購入の10分の1の費用)。そして、時間の早さ、トイレは1日に何回か使うことを考えれば、商品が届くまでの間の数日間、あるいは修理業者を手配して作業日の調整などをしていたら、1週間はかかるかもしれない。ただし、今回は水回りではなかったのでDIYが正解だったと言える。所要時間は、100均に行って帰ってくる30分と、修理にかかった30分、合計60分である。
重要なのはなにかのトラブルがあった場合、最適な方法はなんなのかを即時に判断できるように、それぞれの選択肢のメリットデメリットについて考えておくことだ。そうすれば万が一の場合に慌てずに最適な選択肢を選べる。その中でもDIYはかなりパワフルなツール、メソッドになりうる。
みなさんも、今回のDIYについて質問がありましたら、気軽にご連絡をお待ちしております。自分の経験の範囲で答えられることには解答します。
また100均が近くにないとか、DIYには自信がない、でも早く修理したいという場合は水回りの110番などのサービスもあるので、場合によっては利用してみるのもいいだろう。
以下の業者「水の110番救急車」では全国のメーカーに対応しているので、きっと自分の家で使っているトイレの便座も用意されているはずだ。
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