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「スポーツ経験が無い男」というフレーズの魅力:ジョージ・メンズコーチの名言の音楽性を検証してみた

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「スポーツ経験が無い男」というフレーズは2024年1月にジョージ・メンズコーチによって生み出されて、バズりにバズった名言だ。しかし、なぜこのフレーズは名言なのだろうか?スポーツ経験が無い男は、どう足掻いたってモテない。無理だ。厳しい。それは男としてのパーツに欠けるからというのが、「スポーツ経験が無い男」に続く話なのだが、実は、その部分はどうでも良いことで、このフレーズの魅力は音楽的リズムやアクセント、イントネーションと言ったジョージ・メンズコーチ特有の話し方にあったのだ。

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「スポーツ経験がない男」というフレーズをリズムのせて、聞いてみる

スポーツ経験の無い男の魅力が凝縮された音楽

何度も同じフレーズ「スポーツ経験が無い男」を繰り返しているだけのようだが、何度も繰り返しても飽きが来ないのはなぜか?

面白さは構文にあるのはない

それは、ジョージ・メンズコーチ(危機感ニキ)にしかできない、「スポーツ」と言う単語の発音であり、「経験」と言う言葉の発音である。

このジョージ・メンズコーチ(危機感ニキ)の名言をテンプレートに落とし込むなり、構文に落とし込むなりして、パターン化して「ーー経験の無い男は、ーーって」、と言う構文で語ったところで全然面白く無いのは、面白さのツボはこの構文にあるのでは無いからだ。

スポーツの「ポ」の発音にも要注意

ジョージのスポーツの「ポ」の発音も非常にユニークであり、なかなか真似のできる代物ではない。また「経験」の発音も何かの訛りのようなものを感じるところがあり、彼が、標準語のアクセント以外の日本語がメインで話されていた地域で生まれ育った経験があることを感じさせるものである。

話しかたのテンポ感覚も絶妙

動画、では100BPM(BPMとは「テンポ」のこと)で一分間に100拍のことで、まあ人間の鼓動より少し早い程度である。人間の鼓動、つまり心臓の鼓動というか心拍数は、平均的には60~70回だ。「スポーツ経験が無い男」では1小節にちょうどワンフレーズを含んで、それが16回繰り返され、最後の1小節の「厳しいって」と言うフレーズでフェイドアウトしている、100BPMは一分間に100拍だから、1拍あたり、60÷100で簡単に計算できる。つまり一拍あたり0.6秒、1小節2.4秒、合計2.4秒✖️16小節で、38.4秒となる。そこに最後の「厳しいって」を付け足して約40秒になっている。

これは、文字数にすると、「スポーツけいけんがないおとこ」が長音符「ー」もひとつの文字と数えると、14文字になる。100BPMだと、4拍つまり1小節2.4秒で、1分あたりだと25小節になるので、1分間に14文字のフレーズが25回入ることになる。つまり14✖️25で、1分間350文字ペースだということだ。

人は標準的には一分間で何文字くらいしゃべっているのか?

何を標準的な喋り方とするのかは、人によって異なるはずだが、例えば平均的なアナウンサーというのは一分間に300文字程度の速度で話していると言われる。

するとジョージメンズ・コーチ(危機感ニキ)の話し方は、標準より少しだけ早めということになる。この微妙なスピード感も彼の話し方を独特なものにするために、一役買っていると思われるが、話し方というのは、先ほど述べたように、アクセント、イントネーションに加えて、声質にも関係があるので、一概には分析できないと。音声合成システムも発達してきているので、いかにもそれらしくAIに学習させれば、それらしい話し方をさせることは可能であるが、やはり完璧とはいかないようだ。

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