千代田線赤坂駅に近いホテルを探していて見つけたのが、ファーストキャビン赤坂である。近年増えつつあるスタイリッシュなコンパクトユニットタイプのホテルだ。
東京メトロ千代田線赤坂駅2番出口からだと、50メートルという至近距離である。

千代田線赤坂駅の2番出口からファーストキャビンは至近距離
ファーストキャビン赤坂は宿泊施設の営業形態からみると、簡易宿所営業となる。宿泊施設の営業形態は簡易宿所営業の他、ホテル営業、旅館営業、下宿営業がある。
ホテル営業という形態でみるなら、赤坂駅7番出口近くに宿泊施設はある。だが、簡易宿所営業としてみるとファーストキャビン赤坂が千代田線の赤坂駅から最も近い。
新しいコンセプトのホテル
現在、東京ではキャビンと呼ばれる簡易宿泊施設が増えている。以前は、カプセルホテルという名前で都内各所にこの種の宿泊施設は確かにあった。もちろん現在でもカプセルホテルは健在だ。
今回泊まったのは、コンパクトホテルのファーストキャビン赤坂だ。その名前にファーストとある通り、飛行機のファーストクラスをイメージさせる作りだ。コンセプトはコンパクト&ラグジュアリーとのこと。各フロアにビジネスクラスとファーストクラスのキャビンユニットがある。広さはビジネスクラスキャビンが2.5平方メートル、ファーストクラスキャビンが4.4平方メートルだ。

3階フロアマップ
どちらにも共通しているのは高さが2.1mあることだ。ベッドの上に立つことができる。ファーストクラスキャビンにはベッドサイドにフロアがあり、小さなテーブルがある。ビジネスにもベッドサイドに棚があるし、鍵のついた貴重品ボックスもついている。もちろんファーストにも棚と貴重品ボックスはある。
チェックインの時に、キャビン内の貴重品ボックスの鍵と各フロアに入室時に必要になるカードキーを受ける。エレベーター乗車時にもカードキーをタッチしないと動かない仕組みになっていて、階段での乗降は非常時以外は行えないというセキュリテシステムをとっている。

ビジネスクラスキャビンの室内 天井が高いのが特徴
宿泊料金は、日々変動制だ。自分が宿泊した祝日の夜、つまり平日前夜は、ビジネスクラスキャビンで¥3,800だった。ちなみに、2017年8月の料金表だと、¥3,800から¥6,800の価格帯になっている。ファーストクラスキャビンは、¥5,300から¥7,300だ。7月だとファーストクラスキャビンの最低価格は、¥4,800だから、8月はプラス¥500と少し高めの料金設定となっている。立地は赤坂というビジネスの拠点ではあるが、観光客も多いのが理由のうちのひとつだろう。特に外国人観光客の利用が多いようだ。
ファーストキャビンの運営会社
ファーストキャビン赤坂は、株式会社ファーストキャビンによって運営されている。プランテックアソシエイツを純粋持ち株会社とするグループ企業の内の一社だ。グループはファシリティ関連会社で構成されているので、ワンストップのサービスを提供できるのが強みだ。
株式会社プランテックアソシエイツは著名な建築家の大江匡氏が1985年に設立した株式会社プランテック総合建築事務所から始まっている。
株式会社ファーストキャビンは比較的新しい会社だが、そのバックグラウンドは30年以上前に遡る。2017年3月に株式会社ファーストキャビン開発も法人登録されている。
旅館業法上で、ファーストキャビンは簡易宿所となるが、ブランドイメージとしては、ビジネスホテルとカプセルホテルの中間となる。2009年4月に大阪に、ファーストキャビン一号店となるファーストキャビン御堂筋難波をオープンして以来、2017年7月現在、全国で14店舗が営業している。
ファーストキャビンには女性専用フロアがあるのも革新的だ。今後もこのタイプの宿泊施設は増えていくにちがいない。ファーストキャビンのオープンやプレオープン時には、格安価格で泊まれることが多いので、ファーストキャビンの今後の新店舗のオープン時には是非予約して泊まってみたい。次はどこに出店するのかとても楽しみである。
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