墓石に亀裂が!どうやって修理する?

八柱霊園に行った。自分の墓があるからだ。
京成八柱駅やJR武蔵野線線の新八柱駅からはかなり距離がある。
どちらの駅からも正門まで徒歩20分、約1.5キロである。最短ルートをとることにした。

とりあえず簡単に掃除をして、墓石がしっかりと建っていることを確認。

線香を焚いて帰ろうとした時ふと目に入ったのが、墓の外柵だった。

外柵とは、墓石の周囲を囲んでいる石柱でできた柵だ。

一見するとなんの異常も見当たらないのだが、石柱にある名刺入れを覗いてみたときに、外柵の亀裂に気づいてしまった。

まずいな、、、

地震の影響だろうか?東日本大震災の後に墓石の倒壊が心配で見に来たことがあった。

その時は墓石が倒れていないことに安心して、外柵のことは全然気にしていなかったのだ。

震災以降にも以前にも大なり小なり地震はあったから、その影響に違いない。

専門の石材屋さんに頼むのが一番確実な終了方法だが、今すぐにという訳にもいかない。

自分で応急修理をすることにした。まあ、クイックリペアのようなものだ。

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外柵の亀裂の状態をチェックする

まず、墓の外柵の現状をチェックしてみた。

門の階段の右側の石柱だが、写真の通り、石の継ぎ目つまり目地と呼ばれる部分に大きな亀裂が入っている。

墓の外柵の目地の亀裂
内側から見るとかなり広がっている

石柱がぐらついている。もしや、石柱の底面は接着されていないのでは?

かなり重かったが、持ち上げてずらしてみると、やはりそうだった。ただ石柱を置いているだけだった。

これではよほどしっかりと側面を接着していないと亀裂がはいってしまう。

石柱をずらしてみると、何と下には泥が!

まさか下に泥を敷いた訳ではないだろう。しかし、側面にも問題があった。

接着剤がほんの少ししか塗られていない。塗りが薄いため合わせた石柱の側面に届いていない。

つまり、接着面の周囲の隙間充填剤だけが接着剤の役目を果たしてしたのだ。

亀裂が入るのも無理はない。

とりあえず応急処置をしなければ!

ということで接着剤を購入して墓に戻った。

墓の外柵の応急修理を開始

購入したのは石材用接着剤とコンクリート用ひび割れ補修剤。

底面を石材用ボンドで接着し、側面をコンクリート用ひび割れ補修材で埋めて接着するのだ。

前面、右側の石柱は3個あって全部どかして、基盤の石を掃除した。

石をどかした直後
まずは洗浄から始める

基盤の石が傾いていたら話にならない。泥を洗い流した後は、レベラーで水平をチェックした。

基盤が傾いていたら、素人の手には負えない大きな作業となってしまう。応急修理不能である。

基盤の掃除の後はレベラーで水平を確認

バッチリ水平が決まっている。

これなら行ける。いよいよ接着剤の出番だ!


接着剤や補修剤を使用するときに気をつけないといけないのは、必ず手袋、保護メガネを使用することだ。台所などで使用する薄手のビニール手袋で充分だが、念のため手袋は二重にしたほうがよい。もし手に付着したときすぐに拭き取れるように濡れタオルの準備もあれば安心だ。

用意したのは2種類
コニシの石材用接着剤と、アサヒペンのコンクリートひび割れ補修材

コニシの石材用接着剤は、使用時にA剤とB剤を混ぜて使用するタイプである。素早くA剤とB剤を等量絞り出し、ヘラで混ぜないとならない。

底面にはコニシの石材用高性能接着剤

側面には、アサヒペンのコンクリート用ひび割れ補修材を後から充填しようと思っていたが、隙間の幅が狭いのであらかじめ補修材をたっぷり塗っておいた。

石柱の側面にはコンクリート用ひび割れ補修材を多めに塗った

こんな感じで接着剤とひび割れ補修材を塗って石を組み直していった。

組み直した外柵
隙間はかなり狭くなった

組み直してみると、内側から見て左の亀裂はまあまあ完璧だが、右側の亀裂はまだ少し目立つ。

ただ今回の補修でコンクリート用ひび割れ補修材を使い切ってしまったので、もう一度作業が必要だ。

八柱霊園を再び訪れるのがいつになるかわからないが、こういった作業は天気が良い日が数日間続く時に限られる。

とりあえず材料は買っておいて、機会を見計らって来るとしよう。

都立八柱霊園  著名人の墓

八柱霊園は、谷中霊園などに比べると比較的著名人の墓は少ないようだ。

帰り際に2名の著名人の墓参りをした。

1人目は、レオニードクロイツァーだ。1884年ロシア生まれのピアニスト、指揮者だが、日本で多くの音楽活動を行い東京で亡くなったそうだ。夫人も日本人の音楽家である。

レオニード・クロイツァー の墓
八柱霊園正門近くの二区にある

そしてもう1人は西條八十(1892-1970)だ。
こちらは作詞家としてあまりにも有名な人だから説明は不要だろう。

西條八十の墓
とても広々している

霊園に行った際には、もちろん自分の墓も大切だが、今回訪れた著名人だけでなく、その墓地に眠る人々全員に対して思いをはせるととても心が落ち着くものである。

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