A4サイズのプリントができる印刷機を持っている人は多いだろう。しかし、そんなに頻繁に家庭で印刷をすることはない。なぜなら、プリンター、特にインクジェットを持っている人が大部分だが、プリンターのインクカートリッジにコストがかかるからだ。近くにコンビニがあるなら、USBメモリースティックやSDカードを持っていけば簡単に安価で印刷ができるし、ネットからプリントサーバーに印刷物を送信しておけば、プリント番号の入力、あるいはプリントアプリがあれば、バーコードをコンビニのプリンターにかざすだけで、印刷ができる。というわけで、家庭用の印刷機は持っていても使う機会は少ない。
しかし、コンビニの複合機による印刷は印刷用紙が選べないとか、店に行ってみると先客がいて大量にコピーや印刷を行っていて順番待ちになってストレスがたまることも多い。
そこで家庭用のプリンターで印刷するわけだが、いざ印刷機のスイッチをオンにしてもうまく印刷できないことが多い。
テストプリントを印刷すると以下のようになったりする。これではさすがに使い物にならない。
原因を簡単にまとめると以下のようになる。
- 印刷頻度が高い・低い:
- 印刷頻度が高い:プリントヘッドに負担をかけ、ノズル部分の劣化を引き起こす可能性がある。
- 印刷頻度が低い: プリンターヘッドやインクに不純物がたまりやすく、目詰まりの原因になる。
- インクが乾燥して固まっている:
- プリンターの使用頻度が低いと、プリントヘッドのインクが乾燥して固まる。プリントヘッドのノズルが詰まると当然クリーンな印刷結果は得られない。
- ほこりが入っている:
- ノズル部分にほこりが溜まっているか、プリントヘッドにほこりが付着したままインクが固まっている場合、目詰まりが発生する
プリンターインク(インクジェットプリンターのカートリッジ)の目詰まりを解消する方法:
- ヘッドクリーニング: プリントヘッドにインクを流し込み、固まったインクを溶かす方法だが、連続して行うとインクを大量に消費するのでインクの残量が少ない時には行わないほうが無難。
- ノズルを清掃する: 綿棒やティッシュに水かお湯をつけてノズル部分を清掃する。
- プリントヘッドを清掃する: プリントヘッドを取り外し、汚れを拭き取る。
- 洗浄液を使用する: 洗浄液を使ってノズルやプリントヘッドを清掃することも効果あり。
プリンターインクを目詰まりさせないためのポイント:
- 定期的に印刷する: インクの乾燥を防ぐため、定期的に印刷する。
- 定期的なメンテナンス: 洗浄液や綿棒を使用してプリンターを清掃することで、目詰まりを防止できる。
もくじ
インクの詰まりが発生!まずは、付属のプリンターのクリーニングユーティリティを使用
ほとんどのインクジェットプリンターには、プリンターのメンテナンスやクリーニングのためのユーティリティが付属しており。このユーティリティを使用して、ノズルの詰まりや印刷品質の問題を解決できることがある。
たとえば、Canon ip2700のプリントユーティリティ画面は以下の通り。
テスト印刷した結果からすると、印刷にかすれがはっきりと出ているのでクリーニングをする。
そして、ノズルチェックパターンを印刷してみる。結果は以下の通り。
このノズルチェックパターンはかなりの重症である。おそらく強力クリーニングを行っても改善は見込めないし、インクを無駄に消耗してしまうだけである。
ヘッド位置はずれてないようなので、必要ないが一応ためしてみると結果は以下の通り。
このレベルになると、プリントユーティリティでは解決はまず難しい。仕方がない、新しいインクカートリッジを購入しなければとも思うが、これは意外と値段が高い。
新しいインクカートリッジを買う前に。お湯でのインクカートリッジクリーニングで驚きの印刷結果
最初にも紹介したが、プリンタユーティリティによらないプリンタカートリッジのクリーニングをやってみる価値は十分にある。10枚印刷しなければいけないのに、あと一枚というところでインクが消耗してインクカートリッジに高額の投資をするのはもったいない。
手作業でクリーニングするのが一番安上がりである。プリンタカートリッジ専用の洗浄液も販売されているが、こちらも安くはない。
したがってお金のかからないプリントヘッドのお湯洗浄が最後の手段となる。うまくいけば何枚かは綺麗に印刷できるはずである。
プリンターのカートリッジのお湯洗浄は以下のステップで行う。
1. インクカートリッジの取り外し: まず、インクカートリッジをプリンターから取り外す。これは、カートリッジがプリント機器の中にセットされた状態では絶対にお湯洗浄は行ってはならない。プリンターが壊れる。
2.ぬるま湯の準備: 40度くらいのぬるま湯にカートリッジのノズル部分を浸します。注意:熱すぎるお湯はカートリッジを損傷させる可能性があるため、ぬるま湯程度にすること。
3.ソフトな布で拭く: お湯に浸した後、柔らかい布でカートリッジのノズル部分を優しく拭きました。ここで注意が必要なのは力を入れすぎないことで、カートリッジを傷つけないために慎重にソフトに行う。
4.完全に乾かす: カートリッジを拭いた後、数時間かけて完全に乾燥させる。カートリッジ内部がしっかり乾いていることが重要なので、外見的に乾いていても内側も乾燥させる必要があるので、あせらず時間をかけて乾かす。
5.カートリッジの取り付けとテスト: カートリッジが完全に乾いたら、再びプリンターにセットし、テスト印刷をおこなう。
驚くことに、クリーニング後のインクカートリッジは、以前のような問題を抱えず、クリアで鮮明な印刷ができました。文字のかすれはなく、線もクリアに描かれ、全体的な印刷品質も飛躍的に向上した。
明らかに印刷結果に違いが認められた。
注意点としては、
お湯でのクリーニングはすべての場合に適しているわけではないことだ。プリンターのメーカーの推奨手順に従うことが最善の策だろう。今回のケースではお湯を使ったクリーニングが意外な好結果をもたらしたというわけだ。
しかし試してみる価値はある。たった一枚の印刷のために、5千円のインクを買う必要がなくなるのだからインク詰まりに悩む方々にとって、新しい解決策として考えてみることをおすすめします。もちろん、あくまで自己責任で行うこと。
インクカートリッジのお湯洗浄の注意点は?
インクカートリッジのお湯洗浄を行う際には、注意点を守ることが非常に重要です。誤った方法でお湯洗浄を行うと、カートリッジやプリンターを損傷させる可能性があるため、以下の注意点を守って作業してください:
- 電源を切る: インクカートリッジのお湯洗浄を行う前に、プリンターの電源を切ってください。これにより、誤ってプリンターが動作することを防ぎます。
- カートリッジを取り外す: インクカートリッジをプリンターから取り外してからお湯洗浄を行ってください。カートリッジが取り外されていなければクリーニングはできない。
- 適温のお湯を使用: お湯の温度は熱すぎず、ぬるま湯程度が適しています。熱すぎるお湯はカートリッジを損傷する可能性があるため、細心の注意が必要。
- 柔らかい布を使用: カートリッジを拭く際には、柔らかく繊維の細かい布を使用すること。ガーゼやメガネ拭きなどが適している。カートリッジを傷つけないように、力を入れすぎないように注意。
- ノズル部分に焦点を当てる: インク詰まりや汚れが主にノズル部分に発生することが多いため、ノズル部分に特に注意を払ってクリーニングを行うこと。
- 完全に乾燥させる: カートリッジを拭いた後、十分に乾燥させてから再度プリンターにセットしてください。湿ったままセットすると、新たな問題を引き起こす可能性がある。
- プリンターのメーカーのガイドラインを確認: インクカートリッジのお湯洗浄に関するメーカーのガイドラインや推奨手順があれば、それに従って作すること。。
- 自己責任で行う: インクカートリッジのお湯洗浄は自己責任で行うべき作業です。間違った方法で行うと、プリンターが損傷する可能性があるため、注意深く行うこと。
お湯洗浄は、インク詰まりを解消するための最終手段として考えるべきであり、メーカーの保証を無効にすることがあることにも注意が必要だ。問題が解決しない場合は、インクカートリッジの交換をまずオススメする。
インクカートリッジのクリーニングのように。ちょっとした工夫でサステイナブルなライフスタイルに向けて第一歩を踏み出すことにつながる。
新しいものを買うことを考える前に、何かお金をかけずにできることはないのかを自分で時間を使って考えてみることがクリエイティブサステナビリティにつながる。
インクカートリッジのお湯洗浄がサステイナブルなライフスタイルにつながる理由はいくつかある。
- リサイクルと廃棄物削減: インクカートリッジをお湯でクリーニングし、再利用できる状態に戻すことは、カートリッジの寿命を延ばし、廃棄物の削減につながります。新しいカートリッジを買い替える代わりに、既存のカートリッジを使い続けることで、プラスチック廃棄物の削減に寄与する。
- 資源の節約: インクカートリッジは製造に多くの資源を必要とします。新しいカートリッジを購入する代わりに、お湯でクリーニングして再利用することで、原材料やエネルギーの消費を削減できる。
- コスト削減: インクカートリッジをクリーニングして再利用することは、新しいカートリッジを購入するよりもコスパが良い。これにより、個人やビジネスがコストを節約でき、持続可能な生活に向けた経済的な選択を促進する。
- プリンターの寿命延長: インクカートリッジのお湯洗浄によって、プリンター自体の寿命も延ばすことができます。長期間にわたり同じプリンターを使用できるため、新しいプリンターを購入する必要が減り、資源の節約に貢献する。
- 環境への負荷軽減: インクカートリッジの製造や廃棄物処理は環境に負担をかけます。再利用とリサイクルを通じて、これらの負担を軽減し、持続可能な環境をサポーする。
- 個人の貢献感: インクカートリッジのお湯洗浄を通じて、個人が持続可能なライフスタイルへの貢献感を感じることができます。小さな行動が積み重なり、地球環境に対するプラスの影響をもたらす。
総括すると、インクカートリッジのお湯洗浄はリサイクル、廃棄物削減、資源の節約、コスト削減、プリンターの寿命延長、環境への負荷軽減など、持続可能な生活に多くの利点をもたらします。個人やビジネスがこの方法を採用することで、環境に対する責任を果たし、サステイナブルな未来に寄与することになる。
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